個人再生委員ってなに?

個人再生では、手続きをより円滑に進めていくため、個人再生委員が選任される場合があります。

個人再生委員ってなに?

弁護士が個人再生の申立に関わっている場合、個人再生委員が選任されることはほとんどありませんが、東京地方裁判所のように、個人再生委員の選任を原則としている裁判所もあります。

この個人再生委員、実は個人再生において非常に重要な役割を果たしているのです。

では、この個人再生委員はどのような役割を果たしているのでしょうか?

今回は、個人で申立をおこなう方や、管轄が東京地方裁判所の方に向けて、個人再生委員についてご説明します。

個人再生委員には弁護士が選任される

個人再生委員の主な役割は、債務者(個人再生手続きを申し立てた者)がおこなう履行テスト(詳しくは「個人再生認可決定後の流れは?」)を指導・監督し、再生計画を遂行していくことが可能か否かを判断することです。

その他、債務者への事情聴取や、債権者との間で債務額の争いがあるようであれば、裁判官が最終的な判断をするための助言といったことまで行います。

このように、個人再生委員には個人再生における深い専門知識が必要となってくるため、選任されるのは10年以上の実務経験があるベテラン弁護士ばかりとなっています。

個人再生委員はサポートしてくれるわけではない

なお、個人再生委員は債務者の手続きをサポートするために選任されているわけではありません。あくまでも個人再生の指導と監督がメインです。

よって、個人再生を依頼した弁護士のように親身になって何事もサポートをしてくれるわけではありません。

こちらは非常に勘違いされやすいのですが、いくら弁護士がついていない個人による申立であったとしても、個人再生委員が率先して手続きを行ってくれるわけではないことをよく覚えておきましょう。

個人再生は特定調停(詳しくは「特定調停とは?」)といった手続きとは違い、専門的な知識をなくして進めていける手続きではありません。個人再生の手続きに自信がない場合は、必ず弁護士といった専門家に依頼するようにしてください。

個人再生認可決定に強い権限を持っている

個人再生委員が再生手続きにおいて重要とされているのは、個人再生の認可決定に強い権限を持っていることが理由です。

個人再生委員がこの債務者では再生計画を遂行することができないと判断すれば、その意見は裁判官に直接的に反映されることになり、個人再生への認可決定が出なくなってしまうのです。

よって、手続きの中では個人再生委員の心証には気を使うようにしなければなりません。個人再生委員とは直接面談をする機会が設けられることもあるため、良い心証を与えられるよう意識的に努力することを心がけましょう。

カテゴリー:個人再生

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