自己破産していると過払い金請求できない?

(松江市|50代|男性|会社員)
私は今から8年ほど前に自己破産しているのですが、現在は、クレジットカードも持てるようになり、返済苦とは縁のない生活を送っています。

今回、ご相談したいのは過払い金についてです。

最近、平成18年より前の取引は過払い金が発生している可能性があると知りました。
私は平成18年よりもっと前から取引していたので過払い金が発生しているのではないかと考えています。しかし、一度自己破産していると過払い金請求はできなくなってしまうのでしょうか?

今になって過払い請求すると、自己破産が取り消しになるのではと不安に感じています。
こういった場合、過払い請求はしないほうが良いですか?

相談に対する回答

過去に自己破産の経験があっても、過払い金が発生していれば請求は可能です。

自己破産の申立時に、意図的に過払い金を隠していたのであれば財産隠匿とみなされる危険がありましたが、返済苦に悩まされている方がそのようなことをするはずがありませんので、過払い金請求がきっかけとなって過去の自己破産が無効になることはありません。

過払い金請求は過去の自己破産とは関係ありませんのでご安心ください。

ただし、相談者様の場合、自己破産が8年ほど前とのことなので、間もなく時効が近づいています。過払い請求は最後の取引日から10年で時効になりますので、急いで手続きを取ってください。

過払い金の有無は必ず確認する

現在、過払い金という言葉をよく見かけますが、最高裁判所で初めて請求が認められるまでは今ほど目にする言葉ではありませんでした。これは専門家の目線でも同様です。

今では自己破産の検討にあたって当たり前のように過払い金請求が行われていますが、一昔前に依頼していた場合は、過払い金の回収まで手が回っていなかった可能性があるのです。

そこで、貸金業者と長い取引をしていた方は、過去に自己破産した経緯があっても過払い金の有無は必ず確認してください。過去に自己破産した=過払い金が無い、にはなりません。

自己破産が取り消しになることはない

自己破産を申し立てると、現在は裁判所も当たり前のように過払い金の調査を行うよう指導します。過払い金が発生していれば、自己破産せずに済む可能性があるためです。

しかし、専門家の場合と同様、最高裁判所で過払い請求が認められるまでは、裁判所も過払い金についてはほとんど触れてきませんでした。
ということは、過去の自己破産申立時、専門家も裁判所も過払い金の存在について意識しておらず、回収されずにそのままになっている過払い金は存在するのです。

もちろん今から過払い金を手にしても、過去の自己破産は取り消しにはなりません。
安心して過払い請求してください。
ただし、時効にだけは十分に気を配りましょう。

※ プライバシー保護のため、相談の核心部分のみ残して、内容を再構築しています。
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