身に覚えのない借金の請求書が届いた…

(高知市|70代|男性|無職)
先日、唐突に100万円以上の借金を請求する通知が私宛てに届きました。
請求先の貸金業者は、過去に見たことがあるような気もするのですが思い出せません。
確かに私は数十年前に借金していた事実はあるのですが、すでに完済しているはずです。

支払いが抜けていた貸金業者があったということでしょうか?
当時の資料は手元になにも残っていませんし、確かめる術も思いつきません。

もし、この請求が事実だったとすれば返済しなければならないのでしょうが、私は現在、年金をもらって生活しているだけでまったくの無収入です。とても100万円を超える支払いなどできるはずがありません。

こうなってくるとやはり自己破産をするしかありませんか?

相談に対する回答

身に覚えのない請求であれば架空請求である可能性もありますが、過去に借金していた経験があると、相談者様のように「返済が抜けていたかな?」と不安になってしまうのも仕方ありません。

しかし、その請求が仮に事実だったとしても、借入していたのが数十年も前であれば、すでに時効が成立している可能性があります。時効が成立していれば、支払いする必要はありませんし、自己破産も不要です。

貸金契約は、最後の取引から5年間が経過すると時効の効果によって返済する必要がなくなります。つまり、5年間まるで身に覚えがなければその時点でご安心ください。

ただし、時効が成立していたとしても「時効援用」という手続きが必要になりますので、届いた書面を専門家に確認してもらい時効援用してもらいましょう。

お年寄り相手の架空請求に要注意

相談者様の場合、過去に借金していた経験があるため、自身が支払い忘れた借金の可能性を疑ってしまいますが、実際にお年寄り相手の架空請求は数年前から横行しています。

架空請求者の狙いは、まさに「支払い忘れかな?」と思わせるところにあり、お年寄りを勘違いさせ支払わせようといった手口です。請求先も見たことがあるような名前を用い、とても精巧に作られていることもあります。もちろん今回の請求も架空請求の可能性は否めません。

不必要な支払をしてしまわないためにも、少しでもおかしいと感じた請求は、必ず専門家に確認してもらってください。いったん支払ってしまうと回収困難になってしまう危険があります。

時効は援用しなければ効果が生じない

もし借入が事実だったとしても、最後の取引日から5年が経過していれば時効が成立します。
通常、貸金業者からの請求書には最後の取引日の記載がありますので、まずはそちらをご確認ください。ただし、5年が経過していたとしても時効援用の手続きを忘れてはなりません。

時効援用とは、簡単に言えば請求者に対して時効を主張することです。
この主張は一般的に内容証明郵便によって行い、相手に通知が届いた時点で借金の支払い義務が消滅します。

ここまで行わないと、その後も請求され続ける危険があるので、必ず専門家に相談してください。

※ プライバシー保護のため、相談の核心部分のみ残して、内容を再構築しています。
※ 希望地域に専門家がいない場合は近隣地域からサポートしております。