借金を返済せずに時効制度を利用したい

(長崎市|20代|女性|フリーター)
私は3社分クレジットカードを所持しているのですが、私生活で嫌なことが続いてしまい、毎日頑張っている自分を慰めようという甘い考えから、ショッピング利用しすぎてしまいました。

あっという間に3社とも借入限度額にまで達してしまい、こんなの返済できないと数ヶ月間放っていたら、3社中の1社から一括請求の通知が届いてしまったのです。

私なりに色々考えた結果、時効制度を利用しようと思っているのですが、返済をこのまましないで放っておけば、いずれは支払いしなくて良くなるって本当ですか?
たまにニュースなどで犯罪事件の時効が間もなく成立といった言葉も目にしますが、これは借金の場合も当てはまるのでしょうか?

返済しなくて済むなら、請求から逃れるために引っ越しも検討しています。

今の私の収入では一括支払いなんてとてもできません。

相談に対する回答

犯罪事件などと同様に、借金の返済にも時効は適用され、その期間は5年間です。

しかし、貸金業者の請求から5年間逃れるというのは現実的ではありませんし、なにより精神衛生上も良いとは言えません。請求が滞れば毎月のように請求用紙が郵送されますし、毎日のように電話を鳴らされてしまいます。

また、引っ越した結果、一時は請求から免れても、いずれは住所を調べられてしまいますし、自分の知らないところで裁判を起こされ、勝手に判決を取られてしまう危険もあるのです。

判決を取られてしまえば、期待していた時効期間はリセットされ、さらに10年間も伸びてしまいます。こういった場合は、時効ではなく債務整理にて解決するのがもっとも適しています。

時効は延長も中断も可能

借金返済の時効は5年間ですが、実際には5年でそのまま時効が成立することはほとんどありません。時効は成立前に延長や中断ができるのです。

内容証明郵便を利用した請求で半年間の延長が可能となり、その後、裁判上の請求を行うことで時効を中断させられます。いったん時効が中断されると、裁判手続きが終了するまで時効は進まなくなり、裁判所が請求を認める決定(判決など)を出すと、今まで過ぎてきた時効期間はすべてリセットされ、そこから新たに10年間の時効期間が設定されるのです。

貸金業者はこうした時効成立を阻止する手段を熟知しているため、単に5年間逃げ切れば返済義務がなくなるとは考えない方が賢明です。

借金問題は債務整理で解決

といっても、貸金業者から一括請求が来てしまえば、支払えるわけがないと感じるのは当然です。

しかし、債務整理手続きの1つである任意整理であれば、一括請求を取り下げてもらい、自身の可能な範囲で長期分割返済に変更してもらえます。一般的に3~5年間での返済になるのですが、交渉次第ではこれ以上に返済期間を延ばすこともできます。

それでも支払いができないのであれば、自己破産や個人再生といった裁判所を介した手続きで支払い義務(の一部)を免除してもらうこともできます。

無理に時効を利用せずとも、解決手段はいくつもあるのでご安心ください。

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