個人再生の具体事例(その2)

Mさん(45歳)は、30歳のときに現在の奥さんと結婚をし、3人の子宝にも恵まれて何不自由ない生活を送っていました。3人目の子どもが産まれた際、その当時住んでいたアパートが手狭になったため、Mさんの両親と共に2世帯住宅として、土地付き一戸建てを購入することにしました。住宅ローンは、Mさんのお父さんと親子ローンを組み、最終的にはMさんが所有者となり返済を継続していく契約になっていました。

その後、Mさんのお父さんは体調の悪化から入退院を繰り返すようになってしまい、入院費用の捻出のため、不足分は消費者金融からの借入で賄うようになりました。この当時は、まだ子どもが幼かったこともあり、奥さんもまともにパートに出ることができず、借入は膨らむ一方となってしまったのです。数回の入退院の末、お父さんは亡くなってしまい、Mさんは自宅に残された1400万円の支払いと所有権を共に相続することになったのですが、すでに返済が苦しかったこともあり、今回の債務整理相談へ来られました。

Mさんはお父さんとの思い出がつまった自宅をなんとか保持したいとのことでしたので、自宅を保持したまま債務整理ができる、個人再生手続きを勧めることにしました。

この当時、Mさんの1ヶ月の収入は30万円ほどで、奥さんは10万円ほどでした。それに対して住宅ローンの返済が月々10万円ほどあり、住宅ローン以外の借入として4社から計600万円ほどの債務がありました。3人の子どものことを考えると、将来的に返済が困難となってしまうことが容易に想像できます。

Mさんの場合、自宅以外に目立った財産もなかったため、返済額は総債務額の5分の1に当たる120万円を3年間で返済していくことになりました。住宅ローン以外の月々の返済を3万3000円にまで抑えることができたため、今まで苦しかった返済もだいぶ楽になったようです。

個人再生は煩雑な手続きであるため、相談から8ヶ月もの期間が経過してしまいましたが、無事に裁判所からの認可も得ることができ、現在は順調に返済をしているようです。

個人再生の具体事例(その1)