過払い金の具体事例(その1)

Hさん(48歳)はまだ若かったころ、消費者金融3社から多額の借金をしていました。この時に積み重なった借金は結婚を機にすべてを完済し、現在は借入に頼ることなく生活を送っています。Hさんは最近になって「過払い金」という存在を知り、もしかしたら自分にも過払い金が発生しているのではないかと思い、過払い金の相談へいってみることにしたのです。

早速、Hさんの過去の取引履歴を消費者金融各社から取り寄せたところ、下記のような過払い金が発生していました。
A社→130万円 R社→170万円 S社→80万円
各社には発生していた過払い金を全額請求し、それぞれの対応をうかがっていたところ、A社は5割での返還、R社は8割での返還、S社は7割での返還を希望してきました。
こうした各社の過払い金への対応をHさんに確認したところ「できれば満額回収をしてほしいが、最低でも8割は回収してほしい」という一定基準をお願いされたため、その基準に満たないA社とS社に対しては金額の交渉をすることにしました。

S社とは交渉によって8割返還を約束させたのですが、A社についてはどうしても5割以上の返還には応じないとのことでしたので、裁判にて解決を図ることにしました。任意での交渉に応じない業者には、過払い金返還請求訴訟を提起するしかありません。

A社は任意交渉(裁判外の交渉)の段階では、非常に強気な姿勢を崩さなかったのですが、裁判となってからは一転し、8割の返還でなんとか裁判を取り下げてほしいとの対応をしてくるようになりました。こちらとしては裁判まで起こしているため、以前と同じ内容で和解はしないという姿勢を見せていたところ、A社側が折れたため満額の和解にて裁判を取り下げることにしました。

最後まで過払い請求の裁判をしていれば、5%の過払い金利息を回収できる可能性もありましたが、どうしても解決までに時間がかかってしまうことがネックです。
Hさんにはこうした事情を理解いただき、「満額の回収で十分」との意見をもらったため、この金額での和解をすることにしました。
最終的にHさんの手元には、330万円もの過払い金が戻ってくることになり、予想していなかった臨時収入に結果としては大満足だったようです。

過払い金の具体事例(その2)