過払い金の具体事例(その2)

Mさん(59歳)は、十数年前に消費者金融から借入をしていた時期がありました。最近になって友人が過払い金請求をしたということを聞き、もしかしたら自分にも過払い金が発生しているのではないかと思い、相談へ行くことにしたようです。

Mさんの場合、すでに倒産をしてしまっている消費者金融との取引があったようなのですが、回収の見込みがほとんどないことをご理解いただき、現在も稼働している業者のみを今回の請求の対象とすることにしました。

実際に各消費者金融から取引履歴を取り寄せてみたところ、3社中2社が過払い金請求の時効である10年にかかってしまっていました。過払い請求というものは民法の定めにより、最後の取引があった日(完済した日)から10年間が経過してしまうと請求をすることができなくなってしまうのです。
しかし、F社はまだ時効にかかっていませんでしたので、取引履歴を引き直し計算(過去の利息を現在の法定利息に計算し直すこと)をしてみたところ、300万円もの過払い金が発生していました。

Mさんは2社分がまるまる時効にかかってしまっていたこともあり、できれば満額の回収をしてほしいとの希望をしていたため、F社に対しては裁判をすることにしました。
裁判を提起すると、F社からは8割の金額で和解してほしいといった、裁判外の和解提案が何度もありましたが、満額の回収に5%の過払い利息は譲らないことを伝えました。
結果として判決は無事に勝訴となり、F社からは過払い金満額に加え、利息を付した金額までを回収することに成功しました。

裁判を起こしたため、回収までにかなり時間はかかってしまいましたが、最終的にMさんは400万円近い金額を手にすることができました。Mさんは、もっと早く過払い金に気付いていれば・・と後悔をしてはいましたが、返還された過払い金に大満足をしているように見受けられました。

過払い金の具体事例(その1)